青森県三八支部獣医師会は、1948年に設立され、2014年に一般社団法人へ移行し、主に青森県の三八地域(八戸市・階上町・五戸町・三戸町・南部町・田子町・新郷村)の獣医師約100名が所属し、地域貢献を信念に活動している団体です。
犬やネコなどの愛玩動物や牛や鶏などの産業動物の健康管理や診療をする開業・勤務獣医師、公衆衛生、畜産振興、動物福祉、自然環境保全など、食(肉・卵・牛乳など)の安心・安定供給や様々な環境整備に携わる公務員獣医師など多岐にわたります。
当会では、利益の追求ではなく、専門知識を活かした公益事業を行っており、その核になっているのが、世界レベルで取組が進んでいるOne Health(ワンヘルス)の理念です。ワンヘルスとは、「人の健康」「動物の健康」「環境の健全性」を一つの健康と捉え、一体的に守っていくという考え方です。私たちが健康に暮らしていくためには、地球に暮らす動物、そして地球自身も健康である必要があります。
近年、新しい感染症が次々と見つかっており、その多くが動物から人へ、また人から動物へ伝播する人獣共通感染症と言われています。その中のひとつ「狂犬病」は、日本では1957年以降発生していませんが、世界では毎年約5万人が死亡している致死率ほぼ100%の危険な感染症のため、法律により年1回の予防接種が義務づけられており、青森県の接種率は登録犬の約85%です。
WHOの蔓延防止ガイドラインの70%を超えてはいますが、未登録犬の存在は一定数あり未接種のため懸念されます。
当会では狂犬病予防のため、三八地域の各市町村で実施している集合注射に獣医師を派遣し、飼い犬へのワクチン接種を行っています。この「狂犬病予防注射事業」は、感染症が日本へ侵入することのないよう、私ども獣医師が防疫対応の中心的な役割を担い、予防や知識の普及に注力している活動です。
その他、「動物愛護事業」として、2001年より八戸市教育委員会から委嘱を受けた会員約10名が「八戸市学校獣医師」として、いのちの大切さをテーマに市内全小学校で動物とのふれあいや講話を実施し、児童の豊かな心を育むお手伝いをすると共に、動物を飼育している学校においては、適正な飼育や管理について指導を行っております。
また、2017年より八戸市から委託を受け、飼い主不明の「負傷動物の救急処置」を八戸市保健所と連携し市内15か所の会員動物病院で対応しております。
今後は、「災害時の動物救護」に関する危機管理の整備など、高度専門職業団体として地域に貢献していく所存です。そのためにも、分野ごとの勉強会の継続はもとより、分野に関わらず会員同士の連携を密に研鑽を重ねてまいりたいと思います。
終わりに、このホームページが、獣医師会の活動内容や獣医師という職業を知って頂く一助となれば幸いです。
第10代 会長 妻神 和憲

